ふじふじうさめもブログ

フジファブリックのライブレポとか!

【2016/10/08】「円都空間 in 犬島」 ~ Produced by Takeshi Kobayashi

2016/10/08 in 岡山 犬島精錬所

円都空間 in 犬島

瀬戸内国際芸術祭2016の作品の1つとして、小林武史がプロデュースしたイベントに行ってきました!

その名も 「円都空間 in 犬島」 http://yentownband.jp/inujima/

実は私、円都にも犬島にも特別な思いがあって、 その2つを同時に楽しめるイベントということで、イベントを知ってすぐに即決でチケット購入しました笑

まず、円都について。 円都というのは、映画監督の岩井俊二の作品「スワロウテイル」に出てくる都市の呼称です。 私はもともと岩井監督の大ファンで、スワロウテイルリリイ・シュシュのすべて、ラブレター、打ち上げ花火、花とアリス...等々 岩井監督作品は有名作品からあまりメジャーじゃない作品までだいたい見てます。 岩井監督の映画は、それぞれ作品ごとに違う感想はあるけれども、どれも空気が澄んでいるというか。 映像もすごく美しくて、大好きです。

次に、犬島について。 犬島には2011年に訪れたことがあって、すごく気に入った場所でした。 犬島は直島のように大きな島ではないので観光客も含め人があまりいなくて、 さびれた精錬所跡が島の時間を止めているような印象を受けました。 非日常というか、よく言う「島時間」を初めて感じた瞬間で、すごく感動したのを覚えています。

そんな大好きな場所で、大好きな映画の音楽を聞けたのは本当に至福の時間でした。

このライブ、進行が変わっていて、 小林さんいわく「2時間におよぶ協奏組曲」であり、 朗読 + 映像 + 生音演奏 で構成されていました。 6つのテーマに沿って安藤裕子ACIDMAN大木さんが朗読をしながら、 朗読の内容が細長いディスプレイに表示されていて、 スワロウテイルリリイ・シュシュの音楽を間に挟む、というような進行でした。

正直、朗読の内容はかなり哲学的で難解でした。 ので、小林さんがこのイベントを通して伝えたかった想いを私が受け止められているのかは分からない & 感じたことをあまりうまく言葉にはできないんですが、 イベント自体が現代アートの作品なので、感じ方は人それぞれということで許してください笑

セットリスト↓↓↓ (さすがに覚えられなかったのでwowowの放送で答え合わせしてます笑)

第1章 眼の海

  • レクイエム ( Lily Chou Chou )
  • グライド ( Lily Chou Chou )

第2章 壁の内側 日常とエロス

第3章 人工知能と資本主義

  • My Memory ( Lily Chou Chou )

第4章 宇宙

第5章 シンクロニシティ

第6章 出口へ

フジファブリックのライブでおなじみのなごさんは、YEN TOWN BANDの初期メンバーでもちろん今回のイベントにも参加されていました。 エレキギターを弓でひくボウイング奏法をしていてめちゃめちゃかっこよかったです。 なごさんのギターは終始エロかったです。

Lily Chou ChouことSalyuは、映画のときとは大分歌い方が違いました。 今の歌い方だとLilyにちょっと健康的要素を足したかんじになるというか笑 でもグライド、エロティックとかイントロだけで映画を思い出して震えました...!

YEN TOWN BANDCHARAは、完全にグリコで、もう全然色あせないのですごいです。 My Way聞きながらお墓でカセットテープが体に絡まる映像を思い出したりしてうぐってなりました。 Swallowtail Butterflyは、イントロの小林さんのキーボードが入るタイミングが絶妙でした...!

イベント中、まわりが暗くなってきて背景の精錬所跡がライトアップされるんですが その姿はすごい幻想的でした。

イベント終了後、円都じゃない!イメージと違う!という声がちらほら聞こえました。 たしかに円都を完全再現したというかんじではなかったですが、 円都やら岩井作品が伝えようとしているテーマを小林さんなりにアレンジして音と空間で表現されてて、 私的には大満足でした。 多分、エーテル感じれたと思う...!笑

スワロウテイル公開から20周年。 そんなに時間がたった今でも、こうして映画の音楽や空気に触れられる機会があるのはすごく嬉しいです。 これからも岩井監督&小林さんのタッグで素敵な作品を生み出して欲しいなと強く思いました!